農林水産省は、2026年の主食用米生産量を711万トンと予測し、2025年から37万トン減少すると発表した。この見通しは、外国人観光客の増加などの要因に基づく。新農相の鈴木憲和氏は、需要に応じた生産を重視する方針を示している。
農林水産省は金曜日、農業政策に関する省内パネルの小委員会の会合に、2026年の主食用米生産量を711万トンと予測する見通しを提出した。この数字は2025年の予測から37万トン減少し、農家が米の作付けの参考とするためのものだ。予測の要因には、外国人観光客数の増加が含まれる。
鈴木憲和農林水産大臣は、10月21日に発足した高市早苗内閣の下で就任したばかりだ。同氏は前政権の米生産増加政策を転換し、「需要に基づく生産」の重要性を強調している。これにより、供給過多による米価下落を防ぐ狙いがある。
また、省は2024年夏の米不足で中断していた政府備蓄米の買い入れを来年再開する計画を明らかにした。一方、金曜日に省が発表したスーパー約1000カ所の調査では、日曜までの一週間の米の平均価格が5キログラム当たり4208円で、前週比43円安となった。2週ぶりの下落だが、4000円を超えるのは8週連続だ。