マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏は2026年6月10日、下院監視委員会に対し、ジェフリー・エプスタイン氏との交流の中で同氏が継続的な犯罪行為に関与しているとは認識しておらず、その兆候もなかったと証言した。また、後にエプスタイン氏がゲイツ氏の私生活に関する情報を利用して圧力をかけようとしたことを明かした。
ビル・ゲイツ氏は水曜日、連邦政府によるジェフリー・エプスタイン事件の処理および関連ファイルの公開に関する調査の一環として、共和党が主導する下院監視・政府改革委員会の非公開の聞き取り調査に出席した。冒頭陳述の中で、ゲイツ氏は自発的に出席したことを述べ、エプスタイン氏に関するすべての関連ファイルの公開を支持すると表明した。その後の発表でゲイツ氏は、2011年に仕事や慈善活動で信頼する人物の紹介を通じてエプスタイン氏と知り合い、同氏から世界的な保健医療への多額の資金調達を支援できると持ちかけられたと説明した。ゲイツ氏は、エプスタイン氏が過去に法的問題を抱えていたことは認識していたものの、その犯罪の全容を完全には理解していなかったと述べた。ゲイツ氏によると、エプスタイン氏との交流は2011年から2012年にかけて数回の限定的な面会から始まり、2013年から2014年には寄付の枠組みや寄付者探しに重点を置いたより広範な関係へと発展した。その後、2014年にはエプスタイン氏が「約束を果たすことはない」と判断し、2014年12月に交流を断ったという。ゲイツ氏は慈善団体などは設立されておらず、資金も集まっていないと主張した。同声明でゲイツ氏は「エプスタイン氏が継続的な犯罪行為に関与している現場を見たことも、その兆候に気づいたこともない」と強調し、同氏の島や牧場、フロリダの自宅には一度も行ったことがないと述べた。さらにゲイツ氏は、エプスタイン氏が後に自身の私生活に関する「機密情報(ゲイツ氏の不倫関係など)」を把握し、それらの情報や自身が「多くの嘘」と呼ぶものを利用して、関係修復を迫ろうと試みたものの、失敗に終わったと証言した。ゲイツ氏はエプスタイン氏との面会を「重大な判断ミス」と呼び、会うべきではなかったと語った。監視委員会は調査が続く中で、インタビューの記録を公開する意向を示している。同委員会は、金融家のレオン・ブラック氏など、エプスタイン氏と関わりのある他の著名人からも証言を求めている。