2025年のFedora 42および43での進歩を受け、Fedora Projectはバグ修正による2週間の延期を経て、4月28日にバージョン44をリリースした。主な特徴として、Linuxカーネル6.19、ワークステーション版でのGNOME 50、KDEスピンでのKDE Plasma 6.6の搭載のほか、ゲーム、ツールチェーン、デスクトップ機能の強化が挙げられる。
今回のリリースでは、Fedoraの半年ごとのサイクルにおいて、スケジュールよりも安定性が優先された。Fedora 42でKDE Plasmaがフルエディションへ昇格したことや、これまでのWaylandの改善を土台として、今回のKDEスピンでは、SpectacleへのOCR機能追加、アクセシビリティ向上のためのPlasma Keyboard、Wi-Fi QRスキャン、Fedora初となるデフォルトのPlasmaログインマネージャー、インストール後のセットアップウィザードなどが新たに採用された。
FedoraワークステーションはGNOME 50を採用。GNOME 49から先送りされていたGDMのX11削除が完了したほか、可変リフレッシュレートとフラクショナルスケーリングの安定化、Files(ファイルマネージャー)における大文字小文字を区別しない補完機能やGlycinベースのサムネイル表示の強化が行われた。
ゲーム分野では、Wine/Protonのパフォーマンスを向上させるNTSYNCカーネルモジュールの導入に加え、Plasma WaylandをサポートしたGames Labスピンが刷新された。開発者向けには、PHP 8.5、LLVM 22、CMake 4.0、Golang 1.26、Ruby 4.0、MariaDB 11.8、GCC 16.1、glibc 2.43が提供される。
ISOイメージはダウンロード可能で、アップグレードはGNOME Software、KDE Discover、またはDNFを通じて行える。デスクトップ用の新しい壁紙も含まれている。