福島県双葉町は、2011年の原発事故で汚染された困難帰還区域の一部で、入域制限を緩和した。これにより、地元住民は許可なしで自宅に入れるようになり、福島県内の指定居住区域で初めての措置となる。ただし、宿泊は依然として禁止されている。
双葉町は、東京電力ホールディングスの福島第一原発の立地自治体の一つで、事故の影響を強く受けた地域だ。緩和された制限は、指定居住区域の一部に適用され、そこで集中的な除染作業が行われている。これにより、住民登録のある人々が帰還できる基盤が整いつつある。
11月4日午前9時頃、対象地域への道路にある9つのバリケードが開かれ、住民や警察が車で入域した。対象は3つの行政区で計110ヘクタールで、全体の指定区域は530ヘクタールに及ぶ。
下長塚地区の区長、福田健雄さん(72)は、「この緩和が、避難指示の解除と住民の帰還に向けた後押しになることを願う」と語った。
福島県内では、帰還を望む住民が多い6つの自治体で指定居住区域が指定されている。双葉町では、2023年12月から国費で除染作業が進められ、今年10月末時点で対象3区の47%が完了した。町は2027年3月末までの避難指示解除を目指している。