GNOMEとFirefoxの開発者、中クリック貼り付けの無効化を提案

GNOMEプロジェクトとMozilla Firefoxの開発者が、将来のリリースで中クリック貼り付け機能をデフォルトで無効化する提案を提出した。この措置は、X11ウィンドウシステムのレガシー動作に起因する偶発的な貼り付けとユーザー混乱を対象としている。パワーユーザーはその効率性を擁護しているが、変更は承認待ちの状態だ。

中クリック貼り付け機能は、Linux環境で長年使われてきた機能で、標準クリップボードとは独立してマウスの中ボタンを押すことで選択したテキストを即座に貼り付けられる。X11ウィンドウシステムに根ざしたこの機能は、熟練ユーザーには効率的だが、スクロール中やタブ切り替え時に意図せず作動しやすく、他のユーザーには問題となっている。

2026年1月6日、GNOME開発者のJordan Petridis氏がgsettings-desktop-schemasリポジトリにマージリクエスト(#119)を提出し、GNOMEで中クリック貼り付けをデフォルトで無効化することを提案した。彼はリクエストに「さようならX11」という大胆な声明で署名した。数日前には、MozillaのPhabricatorにFirefox向けの提案を投稿し、この機能は「ほとんど知られていない上、ユーザーを混乱させる」と主張。偶発的な中クリックで警告なしにクリップボード内容が貼り付けられることが多く、FreedesktopのwikiではPRIMARY選択を専門家向けの「イースターエッグ」と記述し、一般ユーザーは無視するよう示唆している。

この取り組みは、X11の選択メカニズムをネイティブサポートしないWaylandへのLinux移行と一致し、不整合を生んでいる。Firefoxでは中クリックが既にリンクの新規タブ開きや自動スクロールを扱っており、貼り付け機能と競合する。Ask UbuntuやSuper Userなどのユーザー forum には、コード編集や画面共有時の妨害、特に機密情報の偶発貼り付けに関する苦情が溢れている。

一方、防衛派はターミナル作業や高速編集での筋肉記憶に根ざした生産性向上を強調。X(旧Twitter)上のソーシャルメディア投稿は意見の分裂を反映し、一部ユーザーは変更を歓迎し、他はLinuxの伝統喪失を惜しむ。承認されれば、コマンドライン(例: gsettings set org.gnome.desktop.interface enable-primary-paste false)やGNOME Tweaksで再有効化可能。

GNOMEデザイン・チームとMozillaレビュー担当者は未だ決定せずだが、これらの提案はLinuxの近代化と他OSからの移行ユーザー向けのアクセシビリティ向上努力を象徴している。

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