群馬の旧上毛無地事務所が擬洋風建築を保存

群馬県館林市中心部に位置するクリーム色の建物、旧上毛無地事務所は、明治・大正時代に地元経済を支えた繊維会社の本社跡だ。この擬洋風建築は、県の重要有形文化財に指定されており、現在は博物館として公開されている。

旧上毛無地事務所は、1902年に設立された会社の本社で、1910年頃に建てられた。無地と呼ばれる薄い毛織物の生産で知られ、明治(1868-1912年)と大正(1912-1926年)時代に地域経済の柱となった。第二次世界大戦中は、中島飛行機の施設として使用された。

1978年に市に移管され、擬洋風様式が近代化の象徴として県の重要有形文化財に指定された。翌1979年、市役所近くから東へ約600メートル現在の場所に移築された。建物は伝統的な切妻入母屋造りの屋根を持ち、尺貫法で測られたが、外観は完全対称で、浅い軒やシャンデリアなど西洋技法が取り入れられている。

内部では靴を脱いで入り、四本の円柱が出迎える。「これらは中央部がわずかに膨らんだエンタシス柱です」と、市教育委員会文化振興課の担当者が説明した。この様式は古代ギリシャ建築や奈良の法隆寺中門で見られる。赤いカーペットの階段の手すりも装飾が施され、2階の広間は障子窓からの光で印象が変わる。現在は館林市第2資料館として公開され、無地工場の瓦や糸車などの展示がある。

2011年の人気ドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜2011』では学生寮として登場したほか、ジャズコンサートなどのイベントも開催される。「元の状態を保つことに大きな価値があります。皆さんに利用してもらい、この文化財の重要性と魅力を認識してほしい」と担当者は語った。

住所:群馬県館林市白満2-3。アクセス:東武伊勢崎線館林駅から徒歩約15分、東北自動車道館林ICから車で約10分。開館時間:午前9時~午後5時(最終入館午後4時30分)、原則月曜休館。

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