8月下旬、元首相の石破茂氏とインドのナレンドラ・モディ首相は、安全保障と経済分野での協力を強化する一連の文書を採択した。これには両国間の10年間の協力ロードマップを示す「日本・インド次十年共同ビジョン」が含まれる。この合意は、インドの米国との関係悪化がクアッド同盟に圧力をかけている不確実な時期に生まれた。
8月下旬の首脳会談で、石破茂元首相とモディ首相は、安全保障と経済分野での協力強化を意図した複数の文書を合意した。主要なものは「日本・インド次十年共同ビジョン」で、両国首脳による国家レベルの合意として、10年間の二国間協力の道筋を描いている。
この合意は、インドにとって不確実性の高い時期に位置づけられる。5月以降、ニューデリーとワシントンの関係は急激に悪化し、インドの国際的地位を損ない、クアッドに前例のない緊張をもたらしている。クアッドは日本、インド、オーストラリア、米国による外交パートナーシップで、自由で開かれたインド太平洋を促進することを目的とする。
今秋、ニューデリーで予定されていた恒例のクアッド首脳会談は開催されなかった。これにより、「半分に割れた」クアッドが今後10年間の日本・インド防衛協力をどのように形成するのか、また東京がどのように対応すべきか、根本的な疑問が生じている。
東京にとって、インドの参加を維持することは戦略的に極めて重要だ。インド太平洋の勢力均衡を保つだけでなく、中国に耐性のあるサプライチェーンを確保するためでもある。キーワードとして、石破茂、ナレンドラ・モディ、インド・日本関係、クアッド、オーストラリア、米国、中国、パキスタン、フィリピン、防衛が挙げられる。