日本、高市早苗氏を初の女性首相に選出

日本の国会は、保守派政治家でマーガレット・サッチャーの崇拝者である高市早苗氏を、同国の初代女性首相に選出した。64歳で、安倍晋三政権で務めた彼女は、政治の右傾化と経済的課題の中で就任する。彼女の自由民主党は、日本維新の会との連立を組み、この地位を確保した。

高市早苗氏は火曜日の国会で選出され、同日夜に第104代首相として宣誓し、先月選挙敗北で辞任した石破茂氏の後任となった。この歴史的な任命は、女性が日本を率いる初めての事例であり、同国は世界経済フォーラムの2025年グローバル・ジェンダー・ギャップ・レポートでジェンダー平等の148カ国中118位にランクされている。

自由民主党(自民党)の超保守派である高市氏は、成長の停滞と物価上昇に対処するため、安倍流の財政刺激を主張しており、これにより「高市トレード」が生まれ、火曜日に日経平均株価が過去最高を更新した。しかし、日本の実質GDPを上回る債務への懸念から、円と債券価格が弱含みとなっている。彼女は防衛と国家安全保障を優先し、戦後平和憲法の改正を含め、河野太郎氏を防衛大臣、小泉進次郎氏を外務大臣に任命した。

戦後政治を支配してきた自民党は、月曜日に穏健な連立パートナー公明党を失った後、右翼の日本維新の会(維新)と同盟を組んだ。下院で過半数まであと2議席足りず、安定のため野党議員との協力が必要だと、政治学者の森忠氏が述べている。

社会問題では、高市氏は伝統的な見解を持ち、同性婚に反対し、男性限定の皇位継承を支持する。東京の靖国神社を頻繁に訪れ、戦争犯罪者を祀ることで物議を醸すが、最近の祭り訪問は控え、供物を送っただけだった。「北欧レベル」の女性閣僚比率(36%~61%)を公約に掲げたものの、女性閣僚は片山さつき氏を初の女性財務大臣、オノダ・キミ氏を経済安全保障大臣の2人のみで、閣僚の16%に留まる。

初の記者会見で、高市氏は「国民に結果を届け、強い日本を築き、決して諦めない」と語った。また、トランプ米大統領との早期会談を計画し、安倍氏のアプローチを踏襲する。参政党の神谷宗幣代表は、安倍氏2022年の暗殺以来の左傾化の逆転の可能性を指摘し、「必要に応じて反対は厭わないが、友好的な協力関係を維持するつもりだ」と付け加えた。

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