国内債券の利回り上昇を受け、日本の大手生保が国内債保有を増やし、海外債を減らしている。半期投資計画を公表した10社のうち約半数が海外債保有を削減したと述べ、国内資産の収益向上が理由だ。為替変動に対するヘッジコストも依然高く、外国投資の魅力が薄れている。
日本国内の債券利回り上昇が、大手生保の投資戦略に影響を与えている。海外投資の収益が以前ほど魅力的でなくなったため、これらの企業は国内債中心のポートフォリオにシフトしている。
半期投資計画を公表した10社のうち、約半数が海外債保有を削減したと明らかにした。これは、国内資産の収益向上が主な理由だ。Sumitomo Life、Dai-ichi Life、Meiji Yasudaなどの大手がキーワードとして挙げられる。
為替変動ヘッジのコストは40%低下したものの、一部企業にとっては依然として高い水準を維持している。これにより、外国投資の魅力が低下している。
Dai-ichi Life Insuranceの投資企画部ゼネラルマネージャー、Naoto Ichimura氏は、「ヘッジコストは低下傾向にあるが、現在のJGBや社債の利回りを考慮すると、円建て債務が現時点でより良い収益を提供すると考えている」と述べた。同社は9月までの6カ月間で無ヘッジ債を削減した。
この動きは、日本国債(JGB)や社債の利回り上昇によるもので、保険会社の資産運用に新たなトレンドを示唆している。キーワードとしてlife insurance、insurance、BONDSが関連する。