北川進氏、基礎研究への長期資金支援を訴え

京都大学の北川進教授は、スウェーデン・ストックホルムでの記者会見で、基礎研究に対する長期的な資金支援の必要性を強調した。基礎研究の実用化には約25年かかると指摘し、日本の実態に合わない10年単位の資金提供システムを批判した。一方、大阪大学と京都大学は、ノーベル賞受賞者の研究分野を支援する基金を設立した。

スウェーデン王立科学アカデミーでの記者会見で、北川進教授は日本の研究支援システムについて問われ、基礎研究の重要性を訴えた。京都大学教授で今年のノーベル化学賞受賞者の北川氏は、「基礎研究が実用化されるまで約25年かかる」と述べ、日本の実情に即した長期資金支援の必要性を強調した。日本では10年単位の資金提供が主流だが、これでは不十分だと指摘した。

一方、大阪大学と京都大学は、ノーベル賞受賞者の研究分野を支える基金を立ち上げた。大阪大学は10月10日に島口正人名誉教授の研究支援基金を設立。島口氏が発見した制御性T細胞(Tregs)関連の研究を対象とし、若手研究者の育成も支援する。大阪大学免疫学フロンティア研究センターの高木明彦特任教授は、「Tregsの応用が進んでおり、今後さらに資金が必要だ。若手支援を拡大したい」と語った。

京都大学の統合細胞素材科学研究所では、北川氏が開発した金属有機骨格(MOFs)分野の既存基金への寄付を募集中。これらの取り組みは、ノーベル賞受賞者の業績を次世代に繋ぐ狙いがある。

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