俳優ジェイソン・ビッグスが監督デビューを飾った『Untitled Home Invasion Romance』は、コーテン兄弟に影響を受けたダークコメディ。ビッグスが妻を取り戻すため偽の侵入強盗を仕組む男を演じ、メーガン・ラスが妻役。イタリアのトリノ映画祭でプロジェクトを語り、イタリア市民権取得後初の訪問となった。
プロジェクト概要
1990年代のコメディ『アメリカン・パイ』で知られるジェイソン・ビッグスが、初監督作『Untitled Home Invasion Romance』でカメラの後ろに立つ。物語は、ビッグス演じるCM俳優ケビンが、妻スージー(メーガン・ラス)と別居中。関係修復のためロマンティックな旅行中に偽のホームインベージョンを計画するが、スージーの予想外の反応で事態は混乱に陥る。
ビッグスは本作を「本当にお互いを知らない二人のダークコメディ」と形容し、被害者役を拒否する複雑な主人公を演じたラスの演技を称賛。『アメリカン・パイ』の軽快なトーンから離れ、「より暗く、意外性があり、エッジの効いた」作品を選んだと強調する。
影響と考察
コーテン兄弟の作品に着想を得たビッグスは、脚本を読んだ際の主要な参照点として彼らの映画を挙げる。「彼らは私の好きな映画作家だ」とバラエティ誌に語った。「脚本を最初に読んだ時、『ああ、これはあの種の世界で起きている』と思った」。一時は『アメリカン・パイ』風の伝統的なコメディ監督を検討したが、現在の好みに合わせこの尖った道を選んだ。
ビッグスは劇場公開コメディの衰退を嘆き、「人々は家で見るし、スタジオはアクションやスーパーヒーロー映画を劇場に回す」と指摘。笑いは劇場で共有するのが一番だとし、『アメリカン・パイ』公開時の伝染力あるエネルギーを思い出す。また、『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』のラリー役のようなTV出演にも前向きで、メディアの現況を称賛する。
フェスティバル出演
インタビューはトリノ映画祭で行われ、シチリア系家族のルーツでイタリア市民権を得たビッグス初のイタリア訪問。「新しいパスポートを初めて使った」と語った。『アメリカン・パイ』から27年、デジタル時代の内容制作へのキャリア進化を感謝して振り返る。