日本の加賀谷雄大が、米国代表のイリヤ・マリニンのミスを突いて、フィギュアスケートグランプリファイナル男子短プログラムで首位に立った。世界王者のマリニンはクワッドアクセルで失敗し3位となった。名古屋で開催されたこの大会は、冬季オリンピック前のトップスケーターの集まりだ。
2025年12月4日、名古屋で開幕したISUグランプリファイナル男子短プログラムで、加賀谷雄大がシーズンベストの108.77点をマークし首位に立った。スティービー・ワンダーの「I Wish」に合わせたアップテンポの演技で、クワッドトゥループ-トリプルトゥループ、クワッドサルコウ、トリプルアクセルを成功させた。
「自分は最高だというマインドセットで臨み、それが本当に助けになった」と加賀谷は語った。「北京オリンピック(銀メダル獲得時)のような感じだった」。
一方、世界チャンピオンのマリニンは、開幕ジャンプのクワッドアクセル-トリプルトゥループでステップアウトし、クワッドルッツ-トリプルトゥループでも減点を受け、94.05点で3位。2年以上競技で負け知らずのマリニンは、ミラノ・コルチナ五輪金メダル有力候補だが、このミスを「実験」と位置づけた。
「このコンビネーションを試してみたかった。競技会で初めてで、うまくいかなかったのでプログラムを続けただけだ」とマリニン。「自信に影響しないと思う。ここは新しいことを試す場で、グランプリファイナルを勝つためではなく、五輪に向けた選択を考えるためだ」。
日本人同士の2位争いは佐藤晃汰が98.06点で制し、二つのクワッドジャンプとトリプルアクセルを決めた。この大会は男子、女子、ペア、アイスダンス各部門トップ6が出場し、五輪前の重要な舞台だ。
アイスダンスのリズムダンスでは、米国チャック/ベイツ組が88.74点で首位。フランスのフォルニエ・ボードリー/シゼロン組が87.56点で2位、カナダのジルズ/ポワリエ組が82.89点で3位。チャック/ベイツは3度の世界王者で、11月のスケートアメリカで6回目のタイトルを獲得した。
ペア短プログラムでは、日本王者三浦璃太陽/木原龍一組が77.32点でイタリアのコンティ/マッチ組に0.1点差でリード。ジョージアのメテルキナ/ベルラヴァ組が3位。金曜日はペアフリーと女子短プログラム(世界王者アリサ・リュー、GPファイナル覇者アンバー・グレン出場)、土曜日は男子・女子フリーで締めくくられる。