ニューヨーク市のゾーラン・クワメ・マムダニ市長が2026年5月15日にSNS「X」へ投稿したナクバ(大災厄)の日に関するメッセージが、イスラエル建国や1948年の戦争を巡る出来事について一方的な説明であるとして、識者から批判を浴びている。
ニューヨーク市のゾーラン・クワメ・マムダニ市長は2026年5月15日、SNS「X」を利用してナクバの日を追悼した。ナクバの日は、1948年の戦争とイスラエル建国前後の時期にパレスチナ人が大量追放されたことを記念する、パレスチナ人にとっての年次行事である。
マムダニ氏は投稿の中で、ナクバの日について「イスラエル国家の創設とそれに続く1年間にあたる1947年から1949年の間に、70万人以上のパレスチナ人が追放されたことを追悼するために遵守されている」と記した。このメッセージには、マムダニ氏が「ニューヨーク市民でありナクバの生存者」と紹介したイネアという女性の動画が添えられていた。動画の抜粋を報じた各メディアによると、彼女は子供の頃に銃声の中エルサレムを離れ、ナブルスへ移住した当時の記憶を語っている。
市長の声明はオンラインで鋭い反応を引き起こした。親イスラエル派の活動家やユダヤ系コミュニティの一部からは、1947年の国連分割案に対するアラブ側の反対やその後の戦争といった重要な文脈が投稿から抜け落ちているとの指摘がなされた。保守系メディアのデイリー・ワイヤーは、この投稿を「選択的かつ修正主義的」と評し、識者やソーシャルメディアユーザーからの批判的な反応を強調した。
また、ユダヤ・ニュース・シンジケート(JNS)は、同メディアが取材した指導者や識者らがこの動画を分断を招くものと見なしていると報じた。JNSは、動画内で提示された一部の側面(イネア氏の自宅の映像の構成など)について批判者が疑問を呈していると伝え、市長側にコメントを求めたとしている。
ナクバの日は通常、1948年のイスラエル独立宣言の翌日である5月15日に遵守される。