非政府組織(NGO)を調査するNGOモニターは、国境なき医師団(MSF)の広報活動を調査した結果、2023年10月7日のハマスによる攻撃以降、ガザでのイスラエルの行動を「ジェノサイド(集団殺害)」と呼ぶ表現が繰り返し使用されていることを指摘した。また同団体は、MSFが他の戦争では同じ表現を用いていないと主張している。
NGOモニターは、メディアおよび広報活動の分析をまとめ、国境なき医師団(MSF)がガザ戦争に関する広報において中立性を放棄していると非難した。
2026年5月18日にThe Daily Wireで掲載された論説の中で、NGOモニター創設者のジェラルド・M・スタインバーグ氏は、同団体による「詳細な調査レポート」を引用し、MSFが2023年10月7日のハマスによるイスラエル攻撃以降、ソーシャルメディアの投稿においてイスラエルの行動を指して「ジェノサイド」という言葉を少なくとも272回使用したと主張した。同じ論説では、MSFがロシアのウクライナ侵攻やシリア紛争におけるシリア政府による空爆に対してはこの呼称を使用していないと指摘している。
MSF自身も、近年ガザに関して公にこの言葉を使用している。例えば、MSFカナダは「ガザにおけるジェノサイド」と題したページを公開し、同団体のチームが「イスラエルによるジェノサイドを目の当たりにしている」と述べているほか、MSF米国も各国政府に対し「ガザでのジェノサイドを止める」よう求める啓発資料を展開している。