NordVPN は、Linux VPN クライアントのグラフィカルユーザーインターフェース版のソースコードを公開しました。このバージョン 4.2.0 への更新は、2023年にオープンソース化されたコマンドラインクライアントを基盤としています。この取り組みは、Linux ユーザーの VPN セットアップを簡素化することを目的としています。
リトアニアに拠点を置く VPN プロバイダーである NordVPN は、Linux グラフィカルユーザーインターフェース (GUI) クライアントのソースコードを GPLv3 ライセンスの下でオープンソース化しました。このリリースは、2025年5月に初めて発表されたクライアントのバージョン 4.2.0 を対象としています。この GUI 版は、既存のシェルベースのコマンドラインインターフェース (CLI) を補完するもので、そのソースコードは 2023年以来公開されています。
Linux クライアントの GitHub リポジトリは、2023年に NordVPN の Meshnet 暗号化ピアツーピアネットワーク用のライブラリである libtelio のオープンソース化と同時に最初に設立されました。この更新以前は、Linux クライアントはシェルプロンプトからのテキストモードで動作していました。現在、GUI アプリはよりユーザーにとって親しみやすいオプションを提供しますが、Linux クライアントのみがオープンソース化されており、他のデスクトップおよびモバイルオペレーティングシステム向けの専用アプリはプロプライエタリです。
NordVPN の技術スタックの部分には、WireGuard プロトコルなどのフリーでオープンソースソフトウェア (FOSS) コンポーネントが組み込まれています。インストールを容易にするため、NordVPN は GUI クライアントを Snap パッケージに追加し、互換性のある Linux ディストリビューションでワンコマンドインストールと自動更新を可能にしました。
Linux ユーザーはすでにグラフィカル VPN 管理の代替手段を保有しており、GTK および Qt ベースの GUI アプレットを含む NetworkManager スタックが GNOME、KDE Plasma、その他のデスクトップをサポートしています。NordVPN は NetworkManager 経由の接続手順を提供していますが、ツールにかかわらず VPN セットアップは複雑になる可能性があります。このオープンソース化は、デフォルトで NetworkManager をサポートしない軽量ディストリビューションに利益をもたらし、VPN アクセスをよりアクセスしやすくするかもしれません。