デビッド・ベッカム氏が支援するヘルスサイエンス企業Preneticsは、市場の長期低迷を受けてビットコインの購入を停止した。同社は急成長中の栄養サプリメント事業IM8にリソースを振り向ける。既存のビットコイン保有を準備資産として維持する計画だ。
ヘルスサイエンス企業Preneticsは、CEOのダニー・ヨン氏が共同創業者で、イングランドサッカー界のアイコンであるデビッド・ベッカム氏の支援を受け、2025年12月30日にビットコイン蓄積戦略の停止を発表した。この決定は12月4日から有効で、10月から激化し始めた暗号通貨価格の持続的な下落の中で行われた。
同社は6月にビットコインの財務戦略を開始し、MicroStrategyのマイケル・セイラー氏が普及させたモデルを模倣。企業が資金を調達してデジタル資産を取得・保有する手法だ。10月にはKraken、Exodus、GPTX、American Venturesなどの投資家から4800万ドルを調達した。ヨンCEOは当時、これらの資金がIM8事業のグローバル展開を支援し、5年以内に10億ドルの収益目標に向けビットコインを蓄積すると述べ、1BTCの日常購入を含む計画だった。
しかし、優先事項の変化により方針転換した。Preneticsは12月30日時点で約4500万ドル相当の510ビットコインを準備資産として保有し続けるが、追加購入のための資本割り当ては行わない。現在はIM8に注力。ベッカム氏が共同創業した栄養サプリメントブランドIM8は、発売から11カ月で年間経常収益1億ドル超を達成した。
「IM8の驚異的な成功はすべての期待を上回り、当初の想定よりはるかに速くスケールした」とヨン氏は声明で語った。「取締役会と経営陣は満場一致で、株主に有意で持続可能な価値を生み出す最も有望な道は、IM8に明確に見えるこの機会に全力を注ぐことだと同意した」
この動きは企業ビットコイン財務の広範な課題を反映している。Prenetics株は年初来189%上昇したが、MicroStrategyは約48%下落、ビットコインは5.6%下落した。