東京の森美術館で藤本壮介の建築展が開催中

建築家・藤本壮介氏の個展が、東京・六本木の森美術館で開催されている。2025年大阪・関西万博のシンボル「グランドリング」の設計者として注目を集める藤本氏の30年以上にわたる作品を概観する展覧会だ。展覧会は11月9日まで続く。

藤本壮介氏、54歳は、2025年大阪・関西万博の象徴的な構造物「グランドリング」の設計者として注目されている。彼の個展「藤本壮介の建築:原初の未来の森」は、森美術館で開催中で、約1,200点の建築模型や彫刻などを展示している。

藤本氏は「異なる個人への敬意を示し、彼らが共存し、時折つながる場所を作りたい」と語る。展覧会の最初のセクション「思考の森」では、2006年の児童メンタルヘルスセンター、2010年の武蔵野美術大学美術館・図書館、2019年のフランスの住宅タワー「L’Arbre Blanc(白い木)」などの模型が時系列で並び、多目的空間の共通点を強調している。

彼の想像力の源は、北海道東神楽町の豊かな自然だ。「森に囲まれた安心感があるが、閉鎖的ではなく、広々として常に開かれている感覚」と藤本氏は故郷の自然を描写する。東京大学で建築を学び、都市の複雑な構造に魅了された彼は、卒業後、事務所での追加訓練を避け独自の道を歩んだ。

2000年の青森県立美術館設計競技で2位入賞が転機となり、国内外で多様なプロジェクトを手がけた。展覧会の目玉は、グランドリングの1/5スケール模型で、高さ約4.1メートル。本物のリングは高さ20メートル、周囲2キロメートル。「シンプルに見える形だが、線を自然に描いた瞬間はなかった」と彼は苦労を明かす。

藤本氏の建築理念は「多様で統一された」もの。2011年の東日本大震災被災者を追悼する仙台の複合施設プロジェクトでは、「これまでの考え方が徐々に育っている」と述べる。展覧会には、建築史家・倉方俊輔氏によるキャリアのタイムラインや、データサイエンティスト・宮田裕章氏との未来都市の描写も含まれる。

グランドリングは雨や強い日差しから来場者を守り、開放感と一体感を生む。社会の分断が目立つ中、「異なる個人が共鳴する空間を作れば、社会はより良くなる」と藤本氏は希望を語る。

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