米政府閉鎖が続き、解決の兆しなし

米連邦政府は部分閉鎖の状態が続き、共和党と民主党が資金措置をめぐり膠着状態にある。ドナルド・トランプ大統領はシカゴへの軍隊派遣の脅威を再び表明し、下院議長マイク・ジョンソンは党員を結束させ、上院民主党への圧力を維持するよう呼びかけている。進展がない中、この膠着は支出と政策優先事項をめぐる深い党派対立を浮き彫りにしている。
政府閉鎖は2025年10月4日、4日目を迎え、議会が9月30日の会計年度末までに資金法案を可決できなかったことが原因だ。下院共和党は議長マイク・ジョンソンの指導の下、9月19日に継続決議(CR)を可決し、11月21日まで支出水準を維持する内容だったが、上院民主党はそれ以来4回拒否しており、最新は10月3日である。
ジョンソンは10月4日の下院共和党員向け非公開電話で、党が結束を保てば閉鎖はすぐに終わるという自信を表明した。「我々が可決したのに、上院で拒否された」と彼は10月3日に記者団に語った。「だから、下院はチャック・シューマーが政府再開を許可次第、すぐに再開して作業する。それだけだ。」下院は民主党への圧力を強めるため、10月11日までの地域作業期間に入り、ジョンソンは軍人らの給与遅延(10月15日)や連邦洪水保険のリスクなどの閉鎖の影響を強調するよう党員に促している。
民主党は下院少数党院内総務ハキーム・ジェフリーズの指導の下、10月31日までの政府資金提供を提案し、年末に失効するオバマケアの強化補助金を延長し、「One Big, Beautiful Bill」からの共和党のメディケイド削減を撤回する内容だ。彼らの計画はまた、トランプ政権が以前に削減したNPRとPBSへの資金を回復することを求めている。共和党はこれを党派的だと退け、民主党が過去の政権下で同様のクリーンCRを13回支持した点を強調した。
膠着状態の中、トランプは無許可移民が利益を受け取るという虚偽の主張から、緊縮措置を自慢する修辞に転じたと、The Nationポッドキャストの議論で指摘されている。ホワイトハウスはまた、シカゴへの軍事力派遣の脅威を更新し、閉鎖交渉を進展させずに緊張を高めている。