BNPパリバのアナリストであるクマール・ラケシュ氏は、インドのIT大手銘柄を単純なバリュー株として捉えることに慎重な姿勢を示した。同氏は、2027年度の弱い業績見通し、AIによる構造変化、顧客の支出停滞が大きな課題であると指摘。自社株買いや配当による下支えはあるものの、収益面のリスクは依然として高いとしている。
BNPパリバのアナリスト、クマール・ラケシュ氏は、IT大手銘柄がバリュー投資の対象であるという見方に現実を突きつける指摘を行った。The Economic Timesの報道によると、同氏は2027年度の弱い業績ガイダンス、進行中のAIによる混乱、エンタープライズ向け技術投資の低迷が、同セクターの魅力を損なう主要因であると強調した。こうした圧力の中で顧客の支出は停滞しており、セクターの成長見通しを困難なものにしている。さらにラケシュ氏は、中東情勢がIT業界に与える影響も懸念材料として挙げた。こうした逆風がある一方で、同アナリストは自社株買いや配当が投資家にとって一定の支えになると認めている。しかし、収益リスクは依然として高い水準にあり、ラケシュ氏は銘柄選別の重要性を強調した。同氏の主張によれば、インドのITサービス市場の成長見通しと大手銘柄のバリュエーションを取り巻く不確実な環境を乗り切るためには、こうしたアプローチが不可欠である。