ドレイクは2026年のジュノー賞において、事前収録されたビデオメッセージを通じてネリー・ファータドをカナダ音楽の殿堂へと迎え入れた。ドレイクは彼女をカナダ音楽界の先駆者として称えた一方、2011年の同賞での自身の落選をめぐり、長年抱いてきた不満をぶちまけた。その後、カナダのラッパーであるシャッドがインスタグラム上でドレイクの主張の事実確認を行った。
3月29日にカナダ・レコーディング芸術科学アカデミー主催で開催された2026年ジュノー賞にて、ドレイクがネリー・ファータドをカナダ音楽の殿堂へと導いた。ビデオメッセージの中でドレイクは、彼女を「我々の北極星」と呼び、「スウォレン・メンバーズと16小節のラップを披露したかと思えば、ティンバランドと共に『Maneater』や『Promiscuous』を放つ、まさにポルトガルのプリンセスだ」と称賛した。彼は、自身が俳優からラッパーへ転身する際に彼女のマネージャーのオフィスで彼女のプラチナディスクを目にした思い出を振り返り、2022年に共演した『Promiscuous』や『I’m Like a Bird』のパフォーマンスについても言及した。K-osやソクラテスといったラッパーたちも彼女の才能と人柄を称賛しているとドレイクが語る中、ファータドはカメラの前で涙を拭った。ドレイクは最後にジュノー賞側へ直接こう言い放った。「君たちが2011年の第40回記念授賞式で僕を司会に起用しながら、『Take Care』を冷遇し、シャッドに6つの賞を与えたことを今でも根に持っている」。当時ドレイクは司会を務めたものの、『Thank Me Later』でノミネートされた6部門すべてで受賞を逃していた。なお、その年にラップ・レコーディング・オブ・ザ・イヤーを受賞したのはシャッドの『TSOL』で、ドレイクはその部門で敗れている(『Take Care』は翌2012年に同賞を受賞)。これに対し、シャッドはインスタグラムで「念のために言っておくが、僕が受賞したのは1つだけで6つではない」と反論し、ドレイクが言及した2011年のアルバムが『Thank Me Later』であることを指摘した。また、シャッドはホームボーイ・サンドマンの2023年の楽曲『Ignoring Sh*t』での自身のバースを口パクする動画も投稿した。ドレイクはファータドに対し「殿堂入りのステータスを楽しんで。ずっと遅すぎたくらいだ」と締めくくり、最後に「Iceman coming soon(アイスマンがもうすぐ来る)」と予告した。授賞式では、テイト・マクレーが『So Close to What?』でアルバム・オブ・ザ・イヤーを、『Sports Car』でシングル・オブ・ザ・イヤーを受賞し、アーティスト・オブ・ザ・イヤーにも輝いた。ジョニ・ミッチェルは生涯功労賞を受賞し、サラ・マクラクランやアリソン・ラッセルと共に『Big Yellow Taxi』を披露した。ファータドの殿堂入りを祝うトリビュート・パフォーマンスには、リド・ピミエンタ、ターニャ・タガック、アレッシア・カーラが登場した。