イーロン・マスク氏は2026年6月16日、3億300万株を超えるテスラのストックオプションを行使し、約1159億ドルの評価益を得た。この動きにより、同氏のテスラにおける議決権比率は20%に上昇した。また、このタイミングはSpaceXの新規株式公開(IPO)ロードショーの開始時期とも重なっている。
6月17日に米証券取引委員会(SEC)に提出されたフォーム4によると、マスク氏は2018年の報酬パッケージに基づくオプションを、株式分割調整後の行使価格23.34ドルで行使した。同日のテスラ株の終値は404.66ドルだった。会社側はネット決済を通じて1750万株を源泉徴収したため、マスク氏の自己負担は発生しなかった。
これらの株式は2033年までロックアップ(売却制限)がかけられる。今回の取引は、当初の報酬付与をめぐる長年の法廷闘争を経て実現した。デラウェア州の裁判所は2024年に一度この報酬を無効としたが、2025年後半に同州最高裁がその判決を覆していた。
今回のタイミングを受けて、テスラとSpaceXの合併の可能性に関する議論が再燃している。SpaceXは最近IPOを完了しており、株式交換取引に使用可能な公開株を保有している。ウェドブッシュ証券のアナリスト、ダン・アイブス氏は、2027年初頭までに両社が統合される可能性を80〜90%と予測している。