福岡ソフトバンクホークスは、10月30日の第5戦で阪神タイガースを3-2で下し、日本シリーズを4勝1敗で制した。11回に野村勇弥の決勝本塁打が飛び、5年ぶり12度目の優勝を果たした。パシフィック・リーグ王者は第1戦の敗北から4連勝を収めた。
日本シリーズ第5戦は、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で10月30日に行われ、ソフトバンクが阪神を11回3-2で破った。パ・リーグ王者のソフトバンクは、第1戦をホームのPayPayドームで落としたものの、第2戦以降を4連勝で王座奪還。2020年以来のタイトルで、通算12回目の優勝となった。
阪神は2回に坂本誠志郎の適時打で1点を先制し、5回には佐藤輝明のタイムリーで2-0にリードを広げた。佐藤はシリーズ5試合連続打点の日本記録に並んだ。8回にソフトバンクの柳田悠岐が2ランホームで同点に追いつき、延長戦へ。10回は阪神のエース村上頌樹が登板したが、11回表に野村が村上の2-2の速球を左翼席へ運び、決勝点を挙げた。
阪神先発の大竹耕太郎は6回を無失点に抑えたが、敗戦投手は村上。ソフトバンクの有原航平は4回2/3で2失点だった。シリーズMVPには山川穂高が選ばれ、5安打7打点で第2-4戦の3試合連続本塁打を記録した。
ソフトバンク監督の工藤公康は「5試合すべてで息つく暇もなくよく戦った。昨年果たせなかった日本一を達成できて嬉しい」と喜んだ。一方、阪神の藤川球児監督は「ホークスは非常に強かった。対等に戦うには自分たちももっと強くなければ」と語った。