KDE開発チームは、2026年6月16日にリリース予定のPlasma 6.7において、往年のテーマ「Oxygen」と「Air」を復元する取り組みを進めています。このプロジェクトはFilip Fila氏とOxygenのオリジナルデザイナーであるNuno Pinheiro氏が主導し、KDEの30周年を記念して、KDE 4時代を象徴するガラスのような質感を現代の環境に蘇らせることを目的としています。両テーマとも、パネル、ウィジェット、視覚効果に大幅なアップデートが加えられています。
KDE 4.0からKDE 4.3までデフォルトテーマとして親しまれたOxygenは、ダークトーンとガラスのような外観が特徴です。その後継となったAirは、透明感と白を基調としたより明るいデザインが採用されていました。OxygenはPlasma 5および6でも簡易的な状態で残されていましたが、AirはPlasmaのディストリビューションから完全に削除されていました。今回の取り組みで、KDEの貢献者たちは両テーマを現代のPlasma環境にシームレスに統合させるべく、完全な復元を目指しています。プロジェクトを率いるのはFilip Fila氏で、Nuno Pinheiro氏をはじめとする開発者たちが協力しています。Oxygenのパネルは垂直配置に完全対応し、最小化ウィンドウのインジケーターやスイッチのデザインも刷新されました。また、デフォルトで適応型の不透明度が実装され、システムモニターなどのウィジェットで発生していた配色の問題も修正されました。Airについては、象徴的だった透明度を復活させ、ウィジェットの背後にぼかし効果を加えることで視認性を高めています。パネルの刷新に加え、ヘッダーとフッターのデザイン変更や専用のスイッチグラフィックスも追加されました。これらの変更により、フラットでミニマルな現在のBreezeテーマとは対照的な、深みのあるデスクトップ体験が実現します。Oxygenはダークなグラデーション、Airは明るく開放的なパネルがそれぞれ特徴です。この復元作業はKDEの30周年とPlasma 6.7のリリース時期に合わせて進行中です。最新の進捗状況では、チェックリスト40項目のうち26項目が完了しており、残る作業にはOxygenのグラデーション修正や、両テーマにおけるメニュー、ボタン、タイマー用SVGの作成などが含まれています。