カナダ在住のクウェート人ジャーナリストで反体制派のジャセム・アルジュライド氏は3月26日、ジュネーブの国連人権理事会で演説し、同理事会が設けているイスラエルに関する常設の議題項目を批判するとともに、繰り返される非難という「儀式」を終わらせるよう加盟国に強く求めた。
カナダ在住のクウェート人反体制派ジャーナリストであるジャセム・アルジュライド氏は、3月26日にジュネーブで行った演説の中で、国連人権理事会(UNHRC)を批判した。同日、ザ・デイリー・ワイヤ紙が報じた。
演説の中でアルジュライド氏が焦点を当てたのは、同理事会の「パレスチナおよびその他の被占領アラブ領土における人権状況」と題された常設の議題項目である「議題7(Agenda Item 7)」である。この議題項目については、ジュネーブのイスラエル外交使節団や理事会を監視する提唱団体などから、他の国別状況の議論とは異なり、イスラエルを標的とした議論を全ての通常会期で強制的に盛り込んでいる点が異例であるとして、長年批判の声が上がっている。
ザ・デイリー・ワイヤ紙によると、アルジュライド氏は理事国に対して「国連に問いたい。イスラエルを非難するという儀式をいつ終わらせるつもりなのか」と問いかけ、さらに「イスラエルを非難する代わりに、イスラエルからテロを打ち負かし、自由な社会を守り、平和を追求する方法を学ぶ時ではないのか」と述べた。
同紙の報道によれば、アルジュライド氏はイスラエル人を「入植者」と呼ぶことにも反論し、理事会で「ユダヤ人の王国は1000年にわたってユダヤ地方を統治した。我々アラブ人がこの土地を奪ったのだ」と語った。
さらにアルジュライド氏は、イスラエルによるハマスやイランのイスラム革命防衛隊(IRGC)との軍事衝突を、より広範な地域および国際安全保障と結びつけ、イスラエルは「ハマスからガザを解放している」とし、「イスラエルがIRGCに対して行っていることは、人類への贈り物である」と述べた。
ザ・デイリー・ワイヤ紙は、アルジュライド氏をかつてクウェートの新聞『アル・カバス』のシニアコラムニストを務めていた人物として紹介している。同氏はイスラエルのジャーナリストとオンラインで交流し、関係正常化を主張したことで解雇され、2022年にクウェートを離れたとされる。クウェートはイスラエルと外交関係を持たず、ボイコット枠組みの下でイスラエルとの取引に関連する長期的な法的制限を設けている。また同紙は、アルジュライド氏が対立勢力から「モサドのエージェント」と非難され、クウェートの検察当局に通報されたとも報じている。
報道によると、アルジュライド氏は「57のイスラム諸国が存在する一方で、ユダヤ国家はイスラエルただ一つしかない」と述べ、国家間の代表権における地域的不均衡についても強調した。