フランスの暗号通貨ハードウェアウォレットメーカーLedgerが、米国での新規株式公開(IPO)を準備中であり、今年中に実施される可能性がある。同社は2023年に15億ドルの評価額を持ち、IPOでは40億ドル超に達する可能性があると、関係者筋の話として報じられている。CEOのパスカル・ゴーティエ氏は、ニューヨークが暗号資産投資のハブとしての魅力を強調している。
Ledgerは、暗号通貨の安全な保管のためのハードウェアウォレットに特化したフランス企業で、米国での新規株式公開(IPO)の計画を進めている。同社は銀行家と協力しており、今年中にIPOを実施する可能性があると、1月22日のFinancial Timesが匿名筋を引用して報じた。計画は変更の可能性があるが、Ledgerはコメント要請に応じていない。 11月、CEOのパスカル・ゴーティエ氏は米国上場への関心を示し、「暗号通貨のお金は今日、ニューヨークにある。世界のどこにもなく、間違いなくヨーロッパではない」と述べた。Ledgerのデバイスはユーザーが秘密鍵をオフラインで保管でき、オンライン攻撃から保護し、非カストディアル型で資産の完全な制御を所有者に与える。 同社の成長は、暗号通貨盗難の増加に伴うサイバーセキュリティ需要の高まりによるものだ。ゴーティエ氏は11月に、ハッキングの急増が収益を数億ドル規模に押し上げたと指摘し、「ハッカーがより攻撃的になっているという認識があり、セキュリティを強化する必要がある」と説明した。ブロックチェーン分析企業Chainalysisは、1月から9月上旬までに34億ドル超の暗号通貨盗難を報告し、個人ウォレットの侵害が顕著に増加した。 Ledgerは2023年3月のシリーズC延長ラウンドで資金を調達し、数百万人のデジタル資産ユーザーに製品アクセスを拡大した。同年8月にはPayPalと提携し、Ledgerアプリ経由の購入を可能にし、ハードウェアウォレットへの自動転送を実現した。 このIPOの可能性は、持続的な脅威の中でセキュリティソリューションが注目を集める暗号分野の変動を示している。