2016年から同映画祭の副ディレクターを務めてきたマイアレン・ベロキ氏が、スペインのサン・セバスティアン国際映画祭の次期ディレクターに満場一致で選出された。同映画祭初の女性リーダーとなるベロキ氏は、16年間にわたりディレクターを務めた現職のホセ・ルイス・レボルディノス氏の後任として、2027年1月1日に就任する。この決定は、3月4日に開始された公募を経てなされた。
サン・セバスティアン市議会、ギプスコア県議会、バスク政府、文化省で構成される理事会は、臨時会合においてこの人事を全会一致で決定した。2011年からディレクターを務めるレボルディノス氏は、今年開催される映画祭をもって退任することを表明しており、2026年12月31日をもってその職を退く。同氏のリーダーシップのもと、映画祭は権威と動員数を高め、業界向けイニシアチブや国際的なパートナーシップを拡大した。これにはカンヌ国際映画祭の「マルシェ・デュ・フィルム」と連携した「ベンターナ・スール」における「プロジェクタ」の紹介などが含まれる。
1983年にドノスティア(サン・セバスティアン)で生まれたベロキ氏は、映画祭の運営に深く関わっており、通年で活動を展開する「Z365」などのイニシアチブに貢献してきた。これには、若手人材のためのレジデンスプログラム「イクスミラ・ベリアク(Ikusmira Berriak)」、短編作品を紹介する「ネスト(Nest)」、映画学校「エリアス・ケレヘタ・シネ・エスコラ(Elias Querejeta Zine Ezkola)」、そして映画の知識と批判的思考を深めるための「アルチボア(Artxiboa)」プロジェクトなどが含まれる。彼女の任命により、これらの取り組みの継続性が担保されることになる。
ナバラ大学で視聴覚コミュニケーションを専攻したベロキ氏は、バスク大学(UPV/EHU)で映画理論・分析・ドキュメンテーションの分野において優秀な成績(cum laude)で博士号を取得している。また、エリアス・ケレヘタ・シネ・エスコラの学術委員を務めて講義を行うほか、モンドラゴン大学での教鞭や、2016年の欧州文化首都としてのドノスティア/サン・セバスティアンの活動にも貢献した。映画祭側は、彼女の経歴が経験と戦略的な文化発展のビジョンを強化するものであると強調している。