日経平均株価が史上初の5万超えを記録

東京証券取引所で27日、日経平均株価は史上初の5万線を突破し、50,512.32で引けた。AIや半導体関連株の上昇に加え、米中貿易摩擦の緩和と高市早苗首相の経済政策への期待が株高を後押しした。

27日の東京株式市場で、日経平均株価は取引時間中に初めて5万線を超え、終値は前週末比1,238.45円(2.5%)高の50,512.32となった。これは昨年3月の4万線突破からさらに上昇した水準だ。昨年2月にはバブル期の史上最高値である38,915.87円を34年ぶりに更新していた。

株高の主な要因は、AIや半導体セクターの強さだ。エヌビディアなどの米株上昇を受け、関連銘柄が買われた。アドバンテストやソフトバンクグループの株価上昇が指数を押し上げた。また、米中貿易摩擦の緩和も寄与した。両国はマレーシアで閣僚級協議を終え、11月1日予定の中国製品100%関税を棚上げする方向で合意したとみられる。

一方、高市早苗首相の登場も市場を後押しした。10月21日に就任した高市内閣は高い支持率を維持し、物価高対策などの積極財政政策への期待が高まっている。「複数の政党の世論調査で高市内閣の支持率が高い。物価上昇対策などの経済政策への期待が強まっている」と、水戸証券の三浦裕崇氏は語った。

歴史的に、日経平均は1989年末のバブル期ピーク38,915.87円から崩壊し、2009年3月10日の7,054.98円まで低迷した。2012年12月の安倍晋三政権発足以降、株価は上昇基調を続け、2023年以降は海外投資家の買いが加速した。TOPIX指数もこの日、過去最高値を更新した。

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