日産、2025-26年度に2750億円の営業損失を見込む

苦境の日産自動車は、2026年3月期に2750億円の営業損失を見込んでいると発表した。経済的な逆風が続く中、同社は第1四半期に予想を上回る300億円の営業損失を報告した。

日産自動車は、2025年3月期に6710億円の純損失を計上し、従業員の15%に相当する2万人の人員削減を発表した。このような厳しい状況下で、同社は2026年3月期の売上高を当初の12兆5000億円から11兆7000億円に下方修正した。

第1四半期の300億円の営業損失は、排出ガス規制のコスト低減などの一時的な利益によるもので、プロジェクト費用の後半期への繰り越しも寄与した。CFOのジェレミー・パパン氏は、「第1四半期の結果は一時的な利益とコスト削減の回収を反映しているが、第2四半期には競争環境の厳しさ、サプライチェーンのリスク、季節要因が続く」と述べた。

第2四半期の業績悪化は、サプライチェーンのリスク、為替変動、関税などの外部要因によるものだ。同社は、2018年のカルロス・ゴーン元会長の逮捕や、2月に崩壊したホンダとの合併協議を背景に、トランプ米大統領の輸入車関税の影響を最も受ける可能性が高いとアナリストから見られている。

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