大阪万博の資材、再利用とリサイクルで循環経済を実現

大阪・関西万博2025の会場解体が、循環経済のモデルとなる。パビリオン資材の20%以上を再利用し、非再利用品の98%をリサイクルする目標だ。パソナパビリオンやオランダパビリオンは兵庫県淡路島へ移設され、他の資材はバッグや保育施設に転用される。

大阪・関西万博のグランドリングは、2キロメートルの木造構造で、数百万人の来場者に記憶に残る存在だった。イベント終了後、これらの資材は廃棄を避け、再利用を通じて持続可能な社会を目指す。日本2025年日本国際博覧会協会は、パビリオン構造物の総資材の20%以上を再利用し、展示物などの非再利用品を98%リサイクルする方針だ。協会関係者は「リサイクル目標達成は重要だが、廃棄物を最初から減らすことが肝要で、再利用が鍵」と述べる。

一部のパビリオンは建設時から再利用を前提に設計された。約250万人の来場者を迎えたパソナパビリオンは12月から外壁の解体を開始し、オランダパビリオンと共に淡路島へ移設される。日本パビリオンの外壁木材は自治体や教育施設で再利用予定だ。大阪府の計画では、グランドリングの一部を永久保存し、ルクセンブルクパビリオンの一部を保育施設に転用する。ルクセンブルクパビリオンの膜屋根は、Sealブランドによりデザイナーズバッグにアップサイクルされる。

しかし、仮設構造ゆえの課題が多い。恒久利用のための耐火基準適合や運搬、慎重な解体で追加費用が発生し、計画修正の事例もある。大阪商工会議所は、参加国と中小企業をマッチングし、廃棄予定資材の活用を進める。2027年横浜国際花の博覧会が有力候補で、女性パビリオン、パナソニックパビリオン、三菱未来パビリオン、グランドリングの一部が再利用される。

2060年までに新興国成長で資源消費が倍増する中、万博は国連持続可能な開発目標に沿った「グリーンビジョン」を策定し、意識向上とネットワーク形成に寄与した。将来的に大規模イベントのゼロウェイスト基準を確立する基盤となるだろう。

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