中国の研究者らが四川省の横断山脈内、ダドゥ川上流谷でこれまで知られていなかった山岳トカゲの種を特定した。Diploderma bifluvialeと名付けられたこのトカゲは、小麦色の特徴的な舌を持ち、高標高の半乾燥低木地帯で繁栄している。この発見は同地域の未解明の生物多様性を強調するものだ。
2018年から、研究者チームはダドゥ川の上流域で広範な現地調査を実施した。これらの探検中、彼らは地域の既知のDiploderma属の他の種では見られない異常な特徴を示すトカゲの個体群に遭遇した。詳細な遺伝子検査と形態比較により、これが完全に新しい種であることが確認された。
科学者らはこれをDiploderma bifluvialeと命名し、チュオシジャ川とジャオムズ川の合流点近くでの発見を指している。この追加により、Diploderma bifluvialeは中国で認められたDiploderma属の第47種となる。この属は東アジア全域とインドシナ半島北部に分布し、さまざまな山岳環境に生息する。
体長6~7センチメートルのD. bifluvialeは、独特の色合いと小麦色の舌で区別され、近縁種とは一線を画す。標高2,100~2,500メートルの半乾燥低木地帯と岩だらけの日当たりの良い谷に生息する。生息地は小葉の低木と散在する石からなり、爬虫類に効果的な迷彩を提供する。
「この発見はダドゥ川上流の未解明の生物多様性を強調する」と研究者らは報告書に記した。この研究はオープンアクセスジャーナルZooKeys(2025; 1251: 17, DOI: 10.3897/zookeys.1251.153705)にFengjing Liu、Yayong Wu、Jindong Zhang、Guang Yang、Shuo Liu、Xue Chen、Jiang Chang、Qiang Xie、Bo Caiの著者らにより掲載された。この発見は、中国の比較的よく調査された地域でも新しい種が現れ続けることを示している。