東京、渋谷と新宿でハロウィン対策を強化、外国人観光客増加に対応

東京の渋谷区と新宿区は、ハロウィン当日の10月31日金曜日に予想される外国人観光客の急増に備え、迷惑行為防止のための多言語啓発や警備強化を進めている。警視庁も渋uya駅周辺に数百人の機動隊を配置し、混雑管理を図る。過去の飲酒禁止条例違反や事故を教訓に、安全確保に向けた取り組みが展開されている。

10月30日木曜日、渋谷駅前のハチ公像周辺は午前7時頃から立ち入り禁止となり、「迷惑ハロウィンをやめよう」と書かれた横断幕が掲げられた。これは、外国人観光客が区の条例を知らずに路上飲酒などの迷惑行為を起こすのを防ぐための措置だ。渋谷区は2019年に、2018年の群衆によるトラック転倒事件をきっかけに迷惑行為禁止条例を制定し、2024年には路上飲酒を年中禁止する改正を行った。

昨年10月31日夜10時までに渋谷駅周辺には約1万8000人が集まり、そのうち80~90%が外国人観光客だったと区長の長谷部健氏は述べている。2024年の訪日外国人数は過去最高の約3687万人に達し、2025年1~9月は3165万5千人で前年比17.7%増となった。渋谷区は今年から英語、中国語、韓国語でのアナウンスやポスターを増やし、センター街で禁煙・禁酒を呼びかける。金曜日には100人以上の警備員が巡回する。

9月下旬には長谷部区長が米国、韓国、シンガポールなどの15メディアに取り組みを説明し、節度ある行動を促した。新宿区も歌舞伎町などで路上飲酒を禁止し、昨年ハロウィンで311人を注意、うち半数が外国人だった。今年は英語のチラシ500枚とポスター50枚を配布し、8つの大型スクリーンで動画を流す。スタッフと警備員を35人追加配置する。

一方、警視庁は渋谷駅周辺に数百人の機動隊を展開し、英語や中国語での拡声器警告を実施。一部交差点を車両通行止めとし、「DJ警察」がユーモアあるアナウンスで歩行者を誘導する。混雑度に応じてセンター街での左側通行を促す。また、試験的に小型カメラを着用した警察官が街の様子を本部に送信し、人流を把握する。新宿の歌舞伎町でも警戒を強める。

「パンデミック以降、群衆予測が難しくなった。事故防止に全力を尽くす」と警視庁幹部は語った。新宿区関係者は「何が起きても対応できるよう、安全に終わるよう準備する」と述べた。センター街商店街会長の鈴木辰次氏(61)は「毎年大勢が来て油断できない。国籍問わず皆が楽しめる環境を」と話した。パンデミック後、路上飲酒の投稿がSNSで広がり、外国人の行動に影響を与えている。

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