日本政府は、英国の自然史博物館に所蔵されるアイヌの遺骨5セットが2026年初頭に返還されると発表した。これは海外からのアイヌ遺骨返還として4回目となる。4セットの出土場所は北海道の八雲町と森町で、1865年に発掘されたものだ。
日本政府は11月29日、英国の自然史博物館からアイヌの遺骨5セットが日本に返還されると発表した。返還は2026年度初頭、来年4月から始まる財政年度の早い時期に行われ、政府関係者と北海道アイヌ協会の担当者が英国を訪れて4セットを受け取る予定だ。これらの遺骨は研究などの目的で日本から持ち出されたものだ。
4セットの出土場所は特定されており、3セットが北海道八雲町、1セットが森町からで、いずれも1869年に発掘された記録がある。第5セットについては発見時期と場所が不明だ。
これまでアイヌ遺骨の返還は、2017年にドイツから1セット、2023年にオーストラリアから4セット、今年4月にエディンバラ大学から3セットが行われており、今回が4回目となる。返還後の遺骨は、北海道白老町の国立アイヌ民族博物館・公園(ウポポイ)の追悼施設に安置される。
沖縄北方対策担当大臣でアイヌ政策を所管する木川田至史氏は記者会見で、「ようやく故郷で追悼することが可能になります」と述べた。また、「アイヌの人々の誇りを尊重しつつ、返還手続きを着実に進めていきたい」と語った。