音楽ストリーミングサービスのDeezerは、同プラットフォームに毎日アップロードされる楽曲の44%、約7万5000曲がAIによって生成されたものであると発表した。同社はAIコンテンツを検知する技術を開発済みで、AI曲の再生数を全体の1〜3%に抑え込んでいるほか、不正利用とみなされる楽曲については収益化を停止している。こうした対策は、AIによる不正なストリーミング再生がアーティストへの支払い原資を希薄化させるのを防ぐことが狙いである。
パリを拠点とする音楽ストリーミングサービスのDeezerは、AI生成音楽が現在、同サービスの1日あたりのアップロード数の44%を占めていることを明らかにした。これは1日あたり約7万5000曲のAI楽曲が追加されている計算となり、2025年1月に検知ツールを導入した当初の数値である1日2万曲(全体の18%)から増加している。2025年を通じて、同プラットフォームがフラグを立てたAI生成楽曲は1340万曲にのぼり、現在のペースでは月間約200万曲に達する。Deezerが特許出願中の技術は、特にSunoやUdioなどのツールで生成されたAIコンテンツを特定し、誤検知率は0.01%未満である。同社はこのシステムを第三者機関にライセンス提供しているほか、プラットフォーム上のAI楽曲には明確にラベル付けを行っている。AI楽曲が自然に露出することを防ぐため、Deezerは検知されたAI音楽をレコメンデーションや編集者のプレイリストから除外している。その結果、AI楽曲の再生数は全体のわずか1〜3%にとどまっており、そのうち約85%は、印税を搾取することを目的とした不正なストリーミング再生の疑いがあるとして収益化が停止されている。Deezerが実施した調査では、AI生成曲と人間が制作した曲を混ぜて聴かせた場合、聴取者の97%がその違いを見分けられないことが分かった。DeezerのCEOであるAlexis Lanternier氏は、「1年以上前に導入した技術と積極的な対策のおかげで、ストリーミングにおけるAI関連の不正や支払いの希薄化を最小限に抑えることが可能であることを証明できた」と述べている。この増加傾向は、AIオーディオモデルの技術的な進歩を反映したものだが、DeezerはAI楽曲のハイレゾ音質を排除する措置を講じており、Spotifyなどの他プラットフォームに対しても防御を強化するよう求めている。