デイリー・ワイヤー(The Daily Wire)の報道によると、民主社会主義者(DSA)の幹部は今月初旬に開催された対面会議において、「労働者はもっと報われるべきだ(Workers Deserve More!)」と題する全国綱領を承認した。同報道はDSA内部の議論やSNSへの投稿を引用している。DSAの資料によれば、この文書は同団体初の全国綱領であり、7月下旬にシカゴで開催される全国組織化会議で重点的に取り上げられる予定である。
米国民主社会主義者(DSA)の最高意思決定機関である全国政治委員会(NPC)は、今月初旬の対面会議で「Workers Deserve More!」という綱領を承認した。デイリー・ワイヤーは、この文書を巡る内部議論を確認し、参加者のSNS投稿を参照したと報じている。
DSA自体の組織化資料では、「Workers Deserve More!」を同団体初の全国綱領と位置づけ、団体の政治的立場と長期的なビジョンを示す声明としている。
綱領の内容
公表された2024年版「Workers Deserve More!」には、以下の要求が含まれている。
- 大統領選における選挙人団制度を廃止し、全国的な一般投票制度を導入する。
- 連邦最高裁判所の司法審査権を制限する。
- 比例代表制を追求し、連邦下院を拡大する一方、上院のフィリバスター(議事妨害)を廃止する。
- 大企業を公的所有および民主的統制の下に置く。
- 米国の軍事予算を大幅に削減し、海外基地を閉鎖する。
- キューバ、ベネズエラ、イランなどを例に挙げ、特定の経済制裁を終了する。
- 移民の拘束と国外追放を停止し、移民の法的地位に関わらず即時の恩赦を提供する。
当初の報道におけるいくつかの主張については、実際の綱領テキストでは確認できなかった。公表された2024年版「Workers Deserve More!」の文書には、米国上院の廃止、「国防省の予算打ち切り」、ロシアに対する制裁の個別明示、あるいは「不法移民」に対する「普遍的恩赦」付与を明示的に求める記述はない。また、記載されているような方法で結婚に関する法的制限を撤廃することも明示的に支持していない。
修正案と投票数
デイリー・ワイヤーの報道によると、NPCメンバーは「真の民主主義」、警察および刑務所の廃止、エルサレムをパレスチナ国家の首都とすること、順位付け投票制度などに関する4つの修正案を追加したという。また、警察と刑務所関連の修正案は16対8で可決され、2つの修正案は全会一致で可決され、「真の民主主義」に関する修正案は僅差で可決されたと報じている。
これらの投票数や具体的な修正条文は、公表されている2024年版綱領のPDF自体には反映されておらず、DSAはこのファクトチェックのために精査された資料と並んで、NPCの会議議事録や公式の投票集計を公表していない。
日程:7月下旬のシカゴ会議
DSAの公式カンファレンスページでは、「2026年民主社会主義者サミット(2026 Democratic Socialists Summit)」が7月31日から8月2日までシカゴで開催されると告知されており、プログラムには「Workers Deserve More」というトラックが含まれている。このことから、同綱領が会議の焦点になるとみられる。