ダグ・リーマン監督は、今年開催されるカンヌ国際映画祭で、AIを駆使して制作した映画『Bitcoin: Killing Satoshi(原題)』の売り込みを計画している。本作は、モデルから記者に転身した女性をガル・ガドット、仮想通貨の富豪をピート・デヴィッドソン、そしてビットコインの創設者サトシ・ナカモトではないかと疑われる医師をケイシー・アフレックが演じるスリラー作品。照明やセット、ポストプロダクションに生成AIを活用することで、制作費の削減を図った。
『Bitcoin: Killing Satoshi』は主に車のショールームで撮影され、俳優と衣装は実写だが、それ以外はAIが処理を担当した。物語は、デヴィッドソン演じる仮想通貨の実業家から依頼を受けたガドット演じる記者が、偽名「サトシ・ナカモト」の正体ではないかと目されるアフレック演じる医師の調査に乗り出すというもの。プロデューサーのライアン・カヴァナーは、早期にAI導入を決断した理由について、もし通常通り撮影を行えば、南極、アンティグア、ラスベガスなど200カ所ものロケ地を必要とし、3億ドル以上の予算がかかってしまうためだったと説明した。「既存のAIツールを活用することでコストを抑えられると判断した」と、カヴァナーはThe Wrapに語っている。