証券保管振替機構(DTCC)は、7月にトークン化された証券の限定的な本番取引を開始し、10月のプラットフォーム全面稼働を目指すと発表した。同サービスは、BlackRockやJPMorganを含む50社以上の企業の協力を得て、ラッセル1000銘柄、ETF、米国債などの資産を対象とする。114兆ドル相当の証券を保管するDTCCは、この動きを実現するため、昨年12月に米証券取引委員会(SEC)からノーアクションレターを取得している。
DTCCは月曜日、トークン化された資産の初取引を7月に行い、続いて10月にプラットフォームをより広範に展開する計画を発表した。同社の「預託証券会社(DTC)」に統合されるこのサービスは、企業が所有権や保護を維持したまま、保管資産のデジタル版を発行できるようにするものだ。開発には、BlackRock、Goldman Sachs、JPMorgan、Anchorage、Circleといった主要プレーヤーをはじめ、計50社を超える企業が寄与している。DTCCのプレジデント兼CEOであるFrank La Salla氏は、「トークン化は市場の仕組みと運営を大きく変え、投資家に対して新たなレベルの流動性、透明性、効率性をもたらすと信じている」と述べた。この取り組みは、株式や米国債全体での限定的な利用を容認する12月のSECのノーアクションレターを受けたものだ。米国の主要な市場インフラ提供者であるDTCCは、日々数兆ドル規模の取引を処理している。この動きは、2027年の立ち上げを目指すNasdaqのブロックチェーン株式枠組みや、OKXを通じたIntercontinental Exchangeのトークン化株式計画など、ウォール街の広範な取り組みと軌を一にするものだ。推進派によれば、トークン化は決済時間の短縮、コスト削減、市場アクセスの拡大を目的としている。