HCLテクノロジーズの株価は、3月期決算が期待を下回ったことや、2027年度の慎重な業績見通しを受けて9%以上下落した。前年同期比では利益と収益が増加したものの、恒常為替ベースでの前期比減収や利益率の低下が予想を下回った。これを受け、JPモルガンやHSBCなどの証券会社が目標株価を引き下げている。
HCLテクノロジーズが発表した3月期決算では、利益と収益が前年同期比で増加したものの、前期比での勢いの欠如や恒常為替ベースでの減収がダラルストリートの投資家を失望させた。同社は新規契約の獲得も発表したが、市場の監視役からは、地政学的な不確実性の中での契約の質や持続可能性について懸念が示された。アナリストのアディティア・シャー氏は、業務効率化の課題により、利益率と恒常為替ベースの成長には引き続き圧力がかかると指摘した。同社が示した将来の業績見通しは予測の下限に近い内容で、特に2027年度については1〜4%という小幅な成長にとどまるとしている。この見通しについて同社は、裁量的需要の弱さと顧客特有の逆風を主な要因として挙げた。この決算と見通しを受け、HCLテクノロジーズの株価は9%以上急落した。JPモルガンやHSBCを含む主要な証券会社5社が目標株価を引き下げている。投資家が同社の業績とITセクター全体の傾向を比較検討する中で、市場心理は慎重な姿勢に転じている。