xdg-user-dirs バージョン0.20のリリースにより、Arch Linuxなどのローリングリリースを採用するLinuxディストリビューションにおいて、ユーザーのホームディレクトリにデフォルトで「Projects」フォルダが作成されるようになりました。この追加により、文書や画像といった従来のフォルダとは別に、プログラミングやCADなどのプロジェクトファイルを格納する標準的な場所が提供されます。この変更は、アプリケーションのデフォルト設定、相互運用性、およびワークフローの向上を目的としています。
Arch LinuxやEndeavourOSといったローリングリリースを採用するディストリビューションのユーザーが、ホームディレクトリに「Projects」という名称のフォルダが出現していることに気づき始めています。従来のデフォルトフォルダには、「ドキュメント」、「音楽」、「画像」、「ビデオ」、「ダウンロード」、「テンプレート」、「デスクトップ」、「公開」がありました。この新しいフォルダは、コーディングプロジェクトや3Dプリント用設計、CADデータなど、他のカテゴリには収まりきらなかったプロジェクト関連のファイルのための専用スペースを提供します。今回の更新は xdg-user-dirs バージョン0.20に伴うもので、GNOMEおよびFreedesktopコミュニティ内で2014年に出された要望が実現した形となります。GNOMEの貢献者であるMatthias氏は、今後数ヶ月以内にGLibのサポートが追加される予定であることを示唆しており、これによりFlatpakアプリやデスクトップ環境、その他のアプリケーションがこのフォルダを効果的に活用できるようになります。この標準化は、より広範な利点をもたらします。開発ツールやハードウェア設計ソフトなどがデフォルトの保存先として「Projects」を指定できるようになることで、これまで ~/dev や ~/code といった任意の場所が推奨されていたIDEやビルドツール、インストールガイドにおいて、一貫性が向上します。Flatpakを含むサンドボックス化されたアプリケーションでは権限の管理が容易になり、バックアップや同期サービスにおいても、「ドキュメント」や「画像」と同様に「Projects」を分類対象とすることが可能になります。支持者は、この小さな変更が長期的にはLinuxデスクトップのユーザビリティを大幅に向上させる可能性があると主張しています。