フェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領は、貿易外交官のディータ・アンガラ=マセイ氏を観光省の正規長官に任命した。同職は、先月「持続可能で強靭なコミュニティ担当の大統領顧問」へ異動となったクリスティーナ・ガルシア=フラスコ氏の後任となる。今回の任命は、パンデミック前の水準を下回っている観光客数の回復を促進する取り組みの一環である。
マラカニアン宮殿は4月10日金曜日、3月のクリスティーナ・ガルシア=フラスコ氏の異動により空席となっていた観光省長官に、ディータ・アンガラ=マセイ氏を任命したと発表した。これまで観光省の次官であるヴェルナ・ブエンスセソ氏が暫定的に長官を務めていた。
アンガラ=マセイ氏は以前、駐日フィリピン大使館で商務参事官および特別貿易代表を務めた経歴を持つ。同氏はエレクトロニクスや繊維産業に関する国際的な対話やサミットでフィリピンを代表し、2025年1月のSEMI東南アジア投資フォーラムや、同年9月の楽天ファッションウィーク東京にも出席した。また、2025年9月に政府経済チームが日本を訪問した際、日本企業から510億ペソ規模の投資確約を取り付けることにも貢献した。
アンガラ=マセイ氏は、フィリピンの零細・中小企業(MSME)の事業開発や機会創出を支援するプログラムを主導してきた。同氏の任命は、フィリピン政府が観光産業の回復を急ぐ中で行われた。2025年のフィリピンへの外国人訪問客数は640万人で、観光収入は6940億ペソとなったが、年間3000万人の観光客を受け入れるタイなどの近隣諸国には大きく水をあけられている。3月にセブ州ラプ=ラプ市で行われたマクタン・エキスポの発表会において、マルコス大統領は「昨年、我々が受け入れたのはわずか600万人だった。比較対象として挙げると、タイは毎年3000万人の観光客を受け入れている。つまり、我々はまだ大きな差を埋めなければならない」と述べていた。