Microsoftは、現存する最古の「86-DOS 1.00」のソースコードを、MITライセンスのもとGitHubで公開しました。これは、同OSの誕生45周年にあたる4月28日に合わせて実施されたものです。ソースコードは、開発者であるTim Paterson氏が所有していた1981年当時のプリントアウトから、歴史研究家らによって書き起こされました。
4月28日、Microsoftはブログを通じて「86-DOS 1.00」のソースコードを一般公開したことを発表しました。もともと1980年にSeattle Computer Products社のTim Paterson氏が「QDOS」として開発したこのバージョンは、当時主流であったOS「CP/M」がサポートしていなかったIntelの8086チップ向けに開発されたものでした。Microsoftは10万ドル以下でその権利を取得し、1981年8月に「PC DOS 1.0」としてIBMに出荷したほか、他のメーカー向けには「MS-DOS」として販売しました。この取引が、その後の数十年間にわたるMicrosoftのパーソナルコンピューティング市場における支配を決定づけることとなりました。Paterson氏は、デジタルファイルではなく、1981年当時の物理的なアセンブラのプリントアウトや連続紙を保存していました。歴史研究家のYufeng Gao氏とRich Cini氏がこれらをスキャンし、コンパイル可能なコードとして書き起こしました。GitHubのリポジトリには、「86-DOS 1.00」のカーネルに加え、「PC-DOS 1.00」カーネルの開発スナップショット、CHKDSKなどのユーティリティ、そしてPaterson氏によるオリジナルのアセンブラが含まれています。公開されたコードはMITライセンスの下で提供されており、初期の「86-DOS」や「MS-DOS」リリースに含まれていたASMアセンブラを使用してコンパイル可能です。Microsoftはこれまでにも、2025年9月の「6502 BASIC」、2024年の「MS-DOS 4.0」、2018年の「MS-DOS 1.25」および「2.0」など、レトロソフトウェアのオープンソース化を進めてきました。レトロコンピューティングの愛好家は、リポジトリのREADMEに記載されている手順に従うことで利用できます。