OpenAIが6月26日に発表したGPT-5.6モデルファミリーにより、LUNA2トークンの取引が一時的に急増した。暗号資産トレーダーが、かつて破綻したTerraブロックチェーンプロジェクトと名称が重なったことに反応した格好だ。この動きにより、LUNA2先物の建玉(オープンインタレスト)は数分間で43%増加した。
OpenAIは、限定プレビュー版のフロンティアモデルファミリーとして「GPT-5.6」を導入した。ラインナップには、フラッグシップモデルの「Sol」、中価格帯の「Terra」、そして高速かつ低コストな「Luna」が含まれる。今回のリリースは、米国政府の要請により、APIおよびCodexを通じて審査済みのパートナーのみに限定されている。
「Luna」という名称により、BinanceにおけるLUNA2先物の取引が即座に活発化した。5分足チャートでは、価格が約0.0486ドルから0.0513ドルの高値まで上昇した。建玉は3650万LUNA2から5230万LUNA2へと拡大し、資金調達率は0.01%のプラスに転じた。
LUNA2は、2022年5月の崩壊を生き延びたTerra 2.0ブロックチェーンのガバナンストークンである。当時の崩壊事件では約500億ドルの時価総額が失われ、Terraform LabsとDo Kwon氏に対する詐欺罪の告発につながった。トレーダーたちは、今回の名称の一致を、トークンのファンダメンタルズとは無関係な短期的なセマンティック・アービトラージ(意味的な裁定取引)の機会として捉えた。