ヴァンパイア・ウィークエンドの元メンバーであるロスタムが、同バンドの楽曲「Young Lion」をギター中心のアレンジでカバーし、新たにリリースした。この曲はもともと2013年のアルバム『Modern Vampires of the City』に収録されていたもので、ギタリストのアミール・ヤグマイが参加している。ロスタムは、この楽曲のメロディがピアノからサズ(弦楽器)へと進化した過程について語っている。
ロスタムは月曜日に再構築された「Young Lion」を公開し、ヴァンパイア・ウィークエンドの2013年のアルバム『Modern Vampires of the City』に収録されていた短いピアノ曲を、より長いギターバージョンへと変身させた。ロスタム自身がリードボーカルとギターを担当し、ザ・ヴォイズのギタリストで同じくイラン系アメリカ人のアミール・ヤグマイがサズで参加している。この曲は、アルバムの中でロスタムが唯一メインボーカルとソングライティングを単独で務めた楽曲であった。彼はソロ活動やハイム、クレイロ、チャーリー・XCX、カーリー・レイ・ジェプセン、マギー・ロジャースといったアーティストのプロデュース業に専念するため、2016年にバンドを脱退している。この曲の原案は、ヴァンパイア・ウィークエンドの2010年のアルバム『Contra』の制作セッション中に生まれた。フロントマンのエズラ・クーニグがATMで遭遇したドレッドヘアのラスタファリアンから「ゆっくりやりなよ、ヤング・ライオン(若き獅子よ)」と声をかけられたことがきっかけとなっている。ロスタムは当時を振り返り、「その言葉が心に深く残ったんだ。アルバム制作というプレッシャーを自分たちにかけていた時に、誰かがそれを見透かしたような瞬間だった。高次元からの宇宙的な声が聞こえたような気がしたよ」と語った。また、今回の新バージョンについて、「『Young Lion』のピアノメロディは、私が育った環境にあったペルシャ音楽からインスピレーションを受けていた。今回のバージョンでは、その旋律がジャックのピアノから私のギターへ、そして最後にアミールのサズへと受け継がれていく。この一つの曲の中で、メロディがこれほど多様な命を持つことができるなんて素晴らしいと思う」と付け加えた。この楽曲の映像は、今年春に初公開予定のコンサートフィルム『American Stories: A Concert Film』から抜粋されたもの。このフィルムは、サウンド・シティ・スタジオAにて6人編成のバンドとアントニー・ミューズ監督と共に収録された8曲のライブパフォーマンスを収めている。ロスタムのソロアルバム『American Stories』は、自身のレーベルMatsor ProjectsからSecretly Distributionを通じて5月15日にリリースされる予定で、2021年の『Changephobia』以来の作品となる。5月5日にはロサンゼルスのAnthology Film Archives、5月11日にはニューヨークのBrain Dead Studiosで先行上映会が予定されているが、両会場ともチケットは完売しており、Q&Aセッションとライブ演奏も行われる。ロスタムは5月から北米ツアーを開始し、ヘンリー・ソロモン、エロリ・サックスル、ゼラがサポートを務める。その後、9月8日のロンドンのVillage Undergroundを皮切りにヨーロッパツアーを行う予定である。