ワシントンD.C.における州兵の展開が、一部の財産犯罪を減少させたものの、凶悪犯罪には目立った影響を与えていないことが新たな分析で明らかになった。この超党派シンクタンク「ニスカネン・センター」による調査は、連邦政府が今夏に駐留部隊を倍増させる計画を立てる中で発表された。
州兵は、トランプ大統領の「安全で美しい都市タスクフォース」に基づき、昨年8月から首都に駐留している。現在、同地区および共和党知事の州から派遣された約2,800人の隊員が、連邦政府の施設や公園、地下鉄駅を巡回している。研究者らは、車上荒らしといった機会的な犯罪については24%の減少が報告されたものの、強盗を含む凶悪犯罪については変化が見られず、それらの犯罪は展開が始まる前からすでに減少傾向にあったとしている。この取り組みには連邦政府の予算から毎日約150万ドルの費用がかかっている。調査の著者であるリチャード・ハーン氏は、対象を絞った警察活動を行うことで、より低いコストで同等以上の成果が得られる可能性があると述べた。ホワイトハウスのアビゲイル・ジャクソン報道官は、タスクフォースが犯罪を減少させ生活の質を向上させてきたと主張し、今回の調査結果を否定した。当局は「フリーダム250」イベントを控え、州兵の数を5,000人に増員する計画を発表している。