OpenAI関係者やAnthropicと繋がる寄付者らに支援されたスーパーPACのネットワークが、ニューヨーク市第12選挙区の民主党予備選に数百万人規模の資金を投入している。AIのより厳格な監視を支持するアレックス・ボアズ州下院議員に対し、広告やその他の外部支出による大規模な攻勢がかけられている。予備選は2026年6月23日に予定されている。
長年ジェリー・ナドラー下院議員が議席を保持してきたニューヨーク州第12選挙区の民主党予備選において、AI業界の対立勢力が将来の規制論争を主導しようと、異例の多額の外部資金が流入している。
キャンペーンファイナンスの報告書や複数の報道機関がまとめた政治的届出によると、「Leading the Future」と呼ばれるスーパーPACのネットワークには、Andreessen HorowitzやOpenAIのグレッグ・ブロックマン社長を含むシリコンバレーの寄付者から多額の献金が寄せられている。同団体とその関連組織は、自身の選挙キャンペーンでAIの安全性を主要課題に掲げる民主党のアレックス・ボアズ州下院議員を攻撃する広告に資金を提供している。
AIの安全性提唱に関連する対立勢力のネットワークもこの選挙戦に参入している。「Public First Action」はAnthropicからの巨額寄付を受けていると表明しており、同団体が連携する政治委員会による支出は、イノベーション推進派のスーパーPACから攻撃を受けるボアズ氏を支援する形となっている。
今回の支出急増により、第12選挙区は、米議会が高度なAIシステムに対する潜在的な制限措置を検討する中で、AI企業やその支持者が米国の選挙にどのように関与し得るかを示す重要な試金石となっている。ボアズ氏は、自身が取り組んだニューヨーク州の「責任あるAI安全性・教育(RAISE)法」を、より強力な監視への支持を示す証拠として挙げている一方、反対派は広範な制限がイノベーションを阻害する可能性があると主張している。
民主党の予備選は2026年6月23日に予定されており、民主党の地盤が非常に強固な同選挙区では、予備選の勝者が本選でも有利になると予測されている。