プロデューサーのタイラー・スプライが、ビルボードのインタビューでBTSのチャート上位を記録したアルバム『ARIRANG』の制作過程について詳細を語った。リードシングル「Swim」が30分足らずで誕生したロサンゼルスでのライティングキャンプの様子を振り返っている。同作はメンバーの兵役を経て、2022年以来となるグループの再始動を飾るプロジェクトとなった。
バッド・バニーの「DtMF」にも携わったタイラー・スプライは、2025年初頭にアイデアを提案したことをきっかけにBTSの『ARIRANG』セッションに参加した。自身のR&Bトラック「Please」が評価され、ライアン・テダー率いるRunner Musicチームがロサンゼルスのコンウェイ・スタジオで主催した2025年夏のライティングキャンプへの参加が決まった。コラボレーターにはディプロのレーベル所属のルクレール、ジェームズ・エシエン、ショーン・フォアマン、サム・ホマイーらが名を連ね、さらにディプロ、ケヴィン・パーカー、エル・グインチョ、JPEGMAFIAらも制作に関与した。これらのセッションの様子は、Netflixのドキュメンタリー『BTS: The Return』にも収められている。スプライはビルボードに対し「最高の楽曲の中には、何もないところからふと生まれるものがある」と語った。「Swim」については、ラフなビートに合わせてテダーがフリースタイルでバースを書き、それをRMがグループのビジョンに合わせてリードシングルとして完成させたという。同曲はビルボードのHot 100、Global 200、Global Excl. USチャートで1位を獲得し、アルバム『ARIRANG』もBillboard 200で初登場1位を記録した。ボーカル収録は3月の厳しい締め切りに合わせてソウルで行われ、スプライは深夜にPdoggから送られてくるミックスを確認した。彼はBTSメンバーとの協力体制について、ジョングクは「素晴らしいソングライター」、Vは「温かく面白い」、RMは「頼れる兄貴分」、SUGAは「自由にラップをフリースタイルする」と称賛した。スプライは、キャンプで制作されたものの未発表のトラックが今後のプロジェクトやソロ作品で日の目を見る可能性があると示唆している。「ファンの反応には驚かされている」と語り、韓国の伝統に根ざした同アルバムの意欲的なサウンドを強調した。