中国税関総署が火曜日に発表したところによると、2026年第1四半期の中国の貿易額は前年同期比15%増の11兆8400億元(1兆6300億ドル)となり、過去5年近くで最も高い四半期成長率を記録した。輸出総額は11.9%増の6兆8500億元、輸入総額は19.6%増の4兆9900億元となった。第1四半期の貿易額が11兆元を超えたのは今回が初めて。
中国税関総署の王軍副署長は、今回のデータは堅調な対外的なモメンタムに支えられ、今年の貿易が好スタートを切ったことを示していると述べた。
民間企業が成長を牽引しており、輸出入額は前年同期比16.2%増の6兆7800億元を記録し、全体のシェアを57.3%に高めた。
外資系企業は16.1%増の3兆4700億元を達成し、8四半期連続の成長となった。「一帯一路」参加国との貿易は14.2%増加し、全貿易額の51.2%を占めたほか、ASEANやラテンアメリカとの貿易もそれぞれ15.4%増加した。
王氏は「中国はさらなる開放を進める」と述べ、中国が「世界の工場」としてだけでなく「世界の市場」としても機能する意欲があることを強調した。
対外経済貿易大学中国WTO研究院の屠新泉院長は、輸入の伸びが輸出を上回ったことについて、輸入が20%近く増加するのは珍しいと指摘した。同氏はこれを国内の景気回復によるものと分析し、中東の緊張については、エネルギー供給の安定とグリーンエネルギー開発が進んでいることから、中国への影響は限定的だろうと述べた。
不確実性は残るものの、屠氏は中国の完結した産業チェーンと巨大な市場が世界貿易のレジリエンス(回復力)の源泉であるとし、今後に対して楽観的な見方を示している。