日本の1月の輸出額は前年比16.8%増となり、3年ぶりの最大の上昇を記録した。中国の旧正月前の出荷増加とアジア需要の強さが主な要因だ。米国向けは減少したものの、半導体などの電子部品輸出がAI関連需要で急増した。
日本の財務省が18日に発表したデータによると、1月の輸出額は前年同月比16.8%増加し、2022年11月以来の最大の上昇となった。これは市場予想の12~13%増を上回る水準だ。輸出は5カ月連続で増加し、12月の5.1%増に続くもの。中国向け輸出は32%増、アジア全体で25.8%増、欧州連合向けは29.6%増となった。一方、米国向けは5%減少した。
半導体や電子部品の輸出は約40%増加し、特に中国向けは51.7%の大幅上昇を記録した。これは人工知能(AI)関連の需要が寄与したとみられる。輸入額は前年比2.5%減少し、予想の3%増を下回った。これにより貿易赤字は1兆1500億円(約75億1000万ドル)にとどまり、予想の2兆1400億円を下回った。
農林中央金庫リサーチインスティテュートの南剛志エコノミストは、「1月の急増は一時的な要因が大きい。2月には想定以上の反動減が見込まれるが、1~2月の平均では昨年末と同水準になるだろう」と指摘した。また、「トランプ関税の影響はほぼ終息したが、グローバル成長を抑制している。インフレが収まり、消費者が物価高に慣れれば、日本経済は緩やかな成長を遂げられる」と語った。
背景として、昨年7~9月期に米国の関税が輸出を圧迫した後、9月の米日貿易合意でほぼ全品目に15%の基準関税が設定された。アナリストらは、賃金上昇による個人消費などの国内要因が経済を支えると期待している。世界貿易機関(WTO)も、AIの加速が米関税の逆風を克服し、国際貿易を支えるとの見方を示している。