強い円相場が輸出関連株に重しとなり、29日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に下落した。一方、半導体検査装置大手のアドバンテストが業績見通しを引き上げ、株価が7.6%急騰し、下げ幅を抑えた。連邦準備制度理事会(FRB)の慎重姿勢も市場センチメントを圧迫した。
29日、東京株式市場で日経平均株価(.N225)は約30ポイント、0.1%安の53,329.39で引けた。225銘柄中154が下落、69が上昇、2が横ばいだった。より幅広いTOPIX指数(.TOPX)は0.3%安の3,523.24で終了した。
円相場は前夜にやや後退したものの、木曜日に買いが再開され、輸出企業の海外収益を圧迫した。野村証券のストラテジスト、秋山渡氏は「日本の株式市場では、利益確定売りを含む資金の暫定的な引き揚げが見られ、投資家は様子見の姿勢を取っている」と指摘した。同氏は「AI関連セクターに強い見通しが出れば、日経平均は再び上昇する可能性があるが、まだその段階ではない」と語った。
アドバンテスト(6857.T)はNVIDIAのサプライヤーとして、年間利益見通しを21%引き上げ、株価が7.6%高で指数を約458ポイント押し上げた。一方、他の日本テック株は下落基調で、東京エレクトロン(8035.T)は4.7%安、ソフトバンクグループ(9984.T)は2.7%安となった。これは、マイクロソフトが水曜日にAIへの記録的支出を発表し、業界全体の巨額投資の回収遅れへの懸念を高めたためだ。
水曜日のFRBの慎重な姿勢や、日米での決算発表本格化も投資家の積極的なポジション取りを控えさせた。アップルの決算が同日遅くに控えていた。自動車セクター(.ITEQP.T)は前3営業日の6.7%急落の反動で1.4%上昇し、33業種中トップのパフォーマンスとなった。
市場はAIセクターの強気見通しを待つ状況だ。