ソフトバンクグループの下落を受けて、日本株の主要指標である日経平均株価は早朝の上げ幅を失い、小幅下落に転じました。米オラクルの業績見通しが市場予想を下回ったことが影響しています。
東京時間11日、日本株市場は朝方の上昇から一転して小幅安となりました。日経平均株価(.N225)は0.1%安の50,554.10円で推移し、セッション序盤の0.5%高を帳消しにしました。東証株価指数(TOPIX)も0.17%下落の3,383.12ポイントでした。
この下落の主因は、ソフトバンクグループ(9984.T)の5.17%安です。同社は米オラクル(ORCL.N)のアフターマーケットでの11%超の下落に追随しました。オラクルは売上高と利益の見通しがウォール街の期待を下回ったためです。今年初め、ソフトバンク、オラクル、オープンAIは米国でのAIデータセンター開発計画「スターゲート」を発表しており、市場はこのプロジェクトの進捗に懸念を抱きました。
東海東京インテリジェンスラボラトリーの市場アナリスト、湯田修太郎氏は「日経平均は前日のウォール街の上昇に連れて高く寄り付きましたが、ソフトバンクの下落で上げ幅が消えました。オラクルの決算は、ソフトバンクが関わるデータセンター計画の予定通り進むか懸念を生んでいます」と指摘しました。
一方、前夜の米株式市場は連邦準備制度理事会(FRB)が予想通り25ベーシスポイントの利下げを実施した後、上昇で引けました。投資家は今後の追加緩和を期待しつつ、中央銀行が当面の追加利下げを保留するシグナルを出した点に注目しています。
日本市場では他のテクノロジー株も軟調で、東京エレクトロン(8035.T)は0.75%安、信越化学工業(4063.T)は1.83%安、ファナック(6954.T)は1.48%安でした。銀行株は上昇し、みずほフィナンシャルグループ(8411.T)は0.53%高、三井住友フィナンシャルグループ(8316.T)は0.62%高となりました。アドバンテスト(6857.T)は4.49%高と対照的に急伸し、トッパンホールディングス(7911.T)は5.3%高で日経平均の最大上昇株となりました。
東証プライム市場の約1,600銘柄のうち、25%が上昇、70%が下落、4%が横ばいでした。バリュー株指数(.TOPXV)は横ばい、グロース株指数(.TOPXG)は0.32%安でした。