フィリピン農務省(DA)は、エネルギー危機や地政学的緊張に起因する農業供給、価格、貿易の混乱を監視・対応するため、食料安全保障タスクフォースを設置した。フランシスコ・ティウ・ローレル・ジュニア農務長官によると、これは同省の従来の臨時的な監視システムに代わるものとなる。
ティウ・ローレル長官は、このタスクフォースが国内の食料状況に関する日次ブリーフィングを作成し、議会および大統領府と共有すると述べた。「戦争開始以来、我々は暫定的な対応をとってきたが、報告を標準化し詳細化することで迅速かつ的確な意思決定を可能にするため、タスクフォースを正式に発足させる」と同長官は語った。同グループは、特に中東における輸送ルートの混乱が、バナナやパイナップルといった主要な輸出品に与える影響を追跡する。ティウ・ローレル長官は、こうした混乱が、代替市場への出荷先変更を余儀なくされる輸出業者にとって、低価格での販売を意味する「機会損失」につながっていると指摘した。農務省は、影響を受けた輸出業者を支援するため、フィリピン土地銀行(Land Bank of the Philippines)を含む金融機関と連携している。当局は物流上のハードルや競争はあるものの、アフリカ、オーストラリア、ヨーロッパ、東南アジアにおける新たな市場開拓を模索している。当初は農務省内で運営されるこのタスクフォースは、データの集約と迅速な介入のための適時な情報提供を目的としている。長官は「タスクフォースの目的は単なる食料供給にとどまらない。我々の経済を守り、生産者と消費者の双方をショックから保護することが重要だ」と付け加えた。